「――これがプロトタイプ全機か、博士」

先頭に立って近づいてきたのは妙齢の女性だった。プラチナブロンドの長髪にちらりと見え隠れする階級章は将官のものだ。つまり、彼女が基地の司令官か、とμ は密かに観察する。 「――これがプロトタイプ全機か、博士」